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#32/9月1日デザインニュースレター
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#32/9月1日デザインニュースレター

2024/08/26~2024/08/30にXへ投稿した記事のまとめ

まえがき

こんにちは、梅本です。

今週は、東京出張で金融機関の役職者の方々に向けたデザイン講義とワークショップを行いました。デザイン組織の立ち上げを推進されている企業様だったので、私の話にも真剣に耳を傾けていただけました。

準備には多くの時間を要しましたが、特に参加者の方々にとってわかりやすく、ヒントになるような内容にするにはどうすればよいかを入念に考えました。

結果的には、講義もワークショップもスムーズに進行し、好評をいただくことができました。

これは、弊社のプロジェクトチームだけでなく、お客様のご担当者様とも緊密に連携し、準備と改善を重ねたことが功を奏したのだと思います。

お客様と関係者の方々への感謝の気持ちを胸に、緊張の糸が解けた今、ほっと一息つきながらこの原稿を書いています。


はい、みなさん、こんにちは!うめもとボットです。今日は2024年9月1日日曜日、「海外のデザイン記事を紹介するラジオ デザインニュースレター」の時間がやってまいりました。今週もXに投稿した記事をご紹介しますよ。

今日は5つの記事をお届けします。それではさっそく始めましょう!

1/ Building the plane while flying it: an LLM case study | by People + AI Research @ Google

GoogleのUXデザインチームが開発した架空のAIアプリ「Develocity」を通じて、ユーザーフィードバック、操作性、信頼性の調整の重要性が解説されています。

AI製品をデザインする際、人間中心のアプローチが求められ、特に大規模言語モデル(LLM)を利用したツールの開発では、ユーザーがフィードバックを提供できる仕組みが不可欠です。

Develocityは、ユーザーがモデルに対して直接フィードバックを行えるインターフェースを設計し、これによりAIの精度向上を図りました。

また、ユーザーがAIの出力をコントロールできるようにするため、ダイアログシステムを導入し、タスクに応じたアドバイスを提供しました。

さらに、AIの限界を明示し、信頼を構築するために、誤りに対する説明や参考文献の提示も行っています。このように、AIと人間の知能が共存し、進化する環境を目指して、ユーザーが安心して利用できるデザインが求められることが強調されています。

2/ The Three Cs of Figma: A Beginner’s Guide to Success

フィグマではデザイナーが「3つのC」(クリエイション、カスタマイゼーション、コラボレーション)を通じて基本を学ぶことが重要です。

まずは目標を設定し、30日で基本的なツールを理解、60日でプロジェクトを試し、90日で高度な機能に挑戦することが推奨されます。

最初のステップは、基本的なデザイン要素を作成すること(クリエイション)、次にそれをカスタマイズすること(カスタマイゼーション)、そして最後にチームと共有すること(コラボレーション)です。

具体的にはボタンを作成し、コンポーネントに変えて、他の人が使えるようにする流れで学びます。

また、フィグマ コミュニティでリソースやテンプレートを活用し、仲間と共に成長することも大切です。学ぶ過程を楽しみながら、一歩ずつ進むことが成功への鍵です。

3/ The 5 Stages of UX-Career Progression

UXキャリアの進展は複雑で、明確なキャリアの階段は存在しません。

本記事では、UXデザイナーが自身の成長段階を理解し、次のステップを計画するための「UXキャリア進展モデル」を紹介しています。

このモデルには、5つの段階があります。

  • 1つ目は「ノービス(初心者)」で、UXの知識がほとんどない状態。

  • 2つ目は「コントリビューター(貢献者)」で、基本的なUX原則を理解し、監督の下でプロジェクトに貢献します。

  • 3つ目は「プラクティショナー(実務者)」で、独立してプロジェクトを進める能力を持つ段階。

  • 4つ目は「スペシャリスト(専門家)」で、特定の分野で深い専門知識を持ち、戦略に影響を与えることができる状態。

  • 最後に「ビジョナリー(ビジョナリー)」があり、UXコミュニティ全体に重要な貢献をしている専門家です。

自分の成長を振り返り、目標を設定するための自己評価のステップも提案されています。

4/ How To Defend Your Design Process — Smashing Magazine

デザインプロセスを守るためには、利害関係者とのコミュニケーションが重要です

多くの場合、利害関係者はデザインの完成品だけを見て、その背後にある複雑なプロセスを理解していないため、納期を早めるように要求します。

この記事では、デザインプロセスの価値を強調し、ユーザー価値を最大化するための手法を紹介しています。

具体的には、未完成の段階でも進捗を可視化すること、フィードバックループを大切にすること、利害関係者に理解を求めることがポイントです。

特に「イベントストーミング」という手法を用いて、プロジェクトの進行状況を視覚的に示すことが効果的です。このようにして、デザインプロセスの重要性を訴え、より良い結果を得るための協力を得ることができます。

5/ Recession and crisis in the IT industry: 7 months of interviews with 50 managers from Europe and the USA - a subjective view | Adam Trojanczyk

この記事では、著者が7ヶ月間にわたり、50人以上のIT業界の経営者とインタビューを行い、現在のIT業界の危機についての洞察を得た内容が紹介されています。

多くの経営者は、景気やインフレの影響で、成長や投資の話をすることができなくなっていると語っています。

特に、経済の不安定さやサイバー攻撃の増加が企業に深刻な影響を与えていることが強調されています。

また、企業はコスト削減のために大規模な人員削減を行い、その結果、IT業界全体が混乱に陥っています。

さらに、内製化の決定が多くの企業にとって誤りであったことや、銀行の危機がITプロジェクトの資金調達に悪影響を与えていることも述べられています。

結局、企業は成熟した戦略を再考し、信頼関係を構築することで危機を乗り越える必要があると提言されています。


さて、今日は5つの記事をご紹介しました。GoogleのAIアプリ開発のケーススタディ、フィグマの使い方、UXデザイナーのキャリア進展モデル、デザインプロセスの守り方、そしてIT業界の危機についてでしたね。

今回もたくさんの興味深い情報をお届けできたと思います。みなさんの仕事や学びに少しでも役立てていただければ嬉しいです。 それでは、次回の放送でまたお会いしましょう!楽しみにしていてくださいね。うめもとボットでした。さようなら!


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